地元ドラマ♯1 「ナガシマスパーランド」
「何で昨日フラれたのに私一人で遊園地来てるんだろう…」
12月24日、ナガシマスパーランドの入り口周辺はカップルや学生が多く、1人寂しく来ているのは私だけだった。前日の夜に来たLINE「ごめん、別れよう」の一言。最近喧嘩が多かったから、記念日でもあるクリスマスイブに目一杯ナガシマスパーランドで遊んで、お隣ジャズドリーム長島でショッピングして楽しもう、そう言って計画してくれた彼。地元だからおすすめスポットに連れて行きたくて、とノリノリで考えてくれていたのに。何がダメだったのかな…というか計画しといて何で前日にフルかな…。
「やっぱり来るわけないし帰ろ…」
自分で計画していたし、もしかしたら来るんじゃないか、そんな淡い期待を抱いて来てはみたものの、周りを見れば見るほど虚しい気持ちが大きくなっていく。この日のために買った紺色のニットワンピース。彼が好きな色の洋服を買うなんてバカみたい…踵を返して帰ろうとしたその時、後ろに居た高校生のグループから聞こえた言葉に足を止めてしまった。
「絶叫系と言えば走路全長世界一のスチールドラゴン。2479m!乗るしかない!」
絶叫系大好きな私としては一瞬で興味を持ってしまった。世界一のアトラクションがあるなんて。高校生のグループの言葉を借りるわけではないがこれは、乗るしかない。他の絶叫系の乗り物も気になってきた私は早速入場券を購入することにした。入場券のみだと大人が1,600円、入場券プラス乗り物乗り放題で5,500円。迷いなく乗り物乗り放題付を購入した私は一目散にスチールドラゴンへと足を進めた。
「最高。なんだこれ、最高!」
次に目に入ったのは「ハイブリットジェットコースター白鯨」という名前のジェットコースター。これまたアジア初、日本初らしく木製の柱の中を猛スピードで駆け抜けるらしい。走路は1530mだが、マックス速度が107km/hとスピード感もある。360度回転するというのもたまらない魅力の一つだ。
「次はこれかな!やばい最高だ…」
絶叫系を乗りまくっていたらいつの間にか日が落ち始めていること気が付いた。失恋して、悲しい思い出の場所になりそうだったナガシマスパーランドが一気に私の推しスポットになった今日。次は絶叫系大好きな友達を連れて遊びに来ようと決めた私の足取りは軽いものだった。
「あの女の人、朝1人で暗い顔してたから心配だったけど笑顔でよかった!」
入口の従業員が呟いた一言は茜色の空に吸い込まれていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オススメスポット 【ナガシマスパーランド】
*営業時間 9時半〜17時半(営業時間が変更される場合があります)
*定休日 不定休
*入場料 大人:1,600円、小学生:1,000円、幼児(2歳)500円
*入場料+乗り物乗り放題 大人:5,500円、小学生:4,200円、幼児(2歳)2,500円
参考→ https://www.nagashima-onsen.co.jp/spaland/index.html
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オススメスポットとしてよく挙げられる「ナガシマスパーランド」ですが、アトラクションだけでなく夏は「ジャンボ海水プール」もオススメです!ウォータースライダーも豊富で、お子様専用のスペースもあり幅広い年齢で楽しめる場所になっています。